ギリシャ顛末記 ~序章~
いやー。
青い海。
青い空。
燦々と降り注ぐ太陽。
とっても楽しい旅でした。
きっとある出来事さえなければもっと楽しい旅になったことでしょう。
友人さえひこーきに乗り遅れなければ。
真夜中関空発のひこーきだというのに。しかも電車の乗り間違い.。
まあこれはリアルに話すとリアルに長いので割愛しますが、その寂しさたるや!
(詳細は長谷きょんの『世界惑星』で長々と語っております。笑えますよ~!)
皆さん。
考えてもみて下さい。
最初からひとりならともかく、ふたり旅の予定がいきなりひとり旅ですよ?
飛行機の中であれやこれやと話そうと考えてたこと。
ヒマ潰し用にとわざわざ用意したゲームボーイアドバンスとリクエストされてたソフト。
『水着持って来た~?』『サンダルは?』『野菜生活は?』『日焼け止めないとやっぱヤバいよね~』などのお互いの持ち物チェック。
そんなふうに浮き浮きワクワクで出発を心待ちにしてた気持ちも荷物も全てが……………[emoji:v-406]。
ええとにかく間に合わなかったんです!
ぎりぎりのギリまで待ったんです!
あたくしも!そして添乗員さんも!
搭乗始まりますから、と言われるまでパスポートコントロールさえ入りませんでした。
最後の最後まで搭乗を渋ってもみました。
最後の最後まで航空券を探すフリもしてみました。
ってもそんな時間稼ぎめいたこともしてみてももっちろん通用するわけがなし。
「搭乗の方お急ぎ下さ~い」
笑顔のキレイなスチュワーデスさんに言われちゃ逆らえない。
渋々と機内へ向かいました。
ゆらゆらの通路をのんびりのんびり歩いてもみました。
奇跡はきっと起こる!カミサマはワタクシ達を見捨てない!そう信じて!
信じて信じて………カミサマに見捨てられました。
がったんごっとん。
閉まる扉。
動き出す飛行機。
添乗員さんの「最後にお友達に電話しなくて良かったですか?」との気遣いがどれだけ切なかったか!
到着までの時間がどれだけ長く哀しかったことか!
ドーハまでの10時間。
涙をこらえながら眠りました。
ドーハ乗り継ぎの4時間。
同じツアーの新婚カポーが楽しそうに桃電なんかやってる隣、あたしはマリオでひとり1upキノコを追いかけてました。
それからアテネまでの4時間。
ipodに聞き入ってるフリをしながら何も聞いていませんでした。
後々合流できた連れに、
「………12年ぶりのドーハの悲劇だね」(BY『世界惑星』長谷きょん)
などと言われたドーハ乗り継ぎ。
そしてアテネへ。
そんなこんなでギリシャ旅行。
しょっぱなからメガトントラブルを抱えながら旅は始まったのでした。