とある事件

 とある事件の話をいたしましょう。  ネコです。  ネコについてです。  実家には犬が1匹、ネコが4匹います。  犬は雑種の番犬くん。  ネコはいわゆる家ネコ。  高齢のが2匹。  FUSの子が1匹。  交通事故で後遺症のある子が1匹の、計4匹です。  そして外ネコ……こちらは単なるノラですが、餌だけ面倒を見てる子達がおよそ6~7匹。    家ネコは病気のためもあって外出禁止です。  っても本人達は脱走したくてしたくてたまらないのですが…とにかく禁止です。  ですので当然ドアの開け閉めは厳戒態勢。   家人はもちろんお客さまにまで、張り紙やドアストッパーでアピールあんど注意を徹底しています。  ところがその日は違いました。  ちょっとした不注意でした。  裏口のドアが、全開になっていたのです。  帰宅したた私たち。  焦りました。  びっくりしました。    前歴もありますしこれはすわ脱走か!と大あわて。   さあ大変、と家内に飛び込みまずドアを閉めました。 「みんないる!?」  そして捜索の開始です。  家内をくまなく捜すことから。各部屋はもちろん、物置、押入、ピアノの陰、トイレの隅から風呂釜の中、家内ローラー作戦です。   「いた!こっちいたよー!」      1匹目。  風呂蓋の上でくつろぐチンチラ黒ミックス(♀、11歳)を発見。  少しほっとします。 「あ!いた!」  2匹目。  ピアノの上で昼寝中のミックス黒白(♂、5歳)を発見。   さらに安心。 「いたー!こっちもいたよー!」    3匹目。  キジトラミックス(♀、11歳)を発見。  かなり安堵感も高まりました。  そして残るは1匹です。 「あー!見つけ…」  4匹目。5匹目。  台所の床で遊んでるところを発見。  って。  5匹? 「…………………」  増えてました。  皆さんもくれぐれも外ネコの取り扱いには御注意下さい。